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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

オ-ストラリアの利上げ観測が早まるかどうか

オーストラリアは原油と石油製品の純輸入国である一方、鉄鉱石、石炭、天然ガスの純輸出国。
資源価格を年初比で観てみると、
原油 +39.64%
天然ガス -14.03%
銅 +21.24%
石炭 +10.65%
鉄鉱石 +3.76%
牛肉 -4.78%
チ-ズ +5.7%
小麦 +18.24%

          
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豪ドルの対米ドルの為替レ-トは、年初とほぼ同等です。
ざっくり、もし取引量が同等であるのなら、原油高による輸入額増、天然ガス安による輸出額減、よって貿易赤字は拡大傾向、そんなイメ-ジでしょうか。
一方、オーストラリアで自動車を生産するメーカーは無くなったので、自動車はすべて輸入です。オーストラリアの製造業の情報は全然聞かれませんが、豪製造業PMIは過去最高にまで活況を呈しているようです。

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中央銀行の議事要旨では、インフレが目標を下回っており、賃金の伸びの低迷を背景に今後も抑制される見込みであるとしていましたが、私fxdondon的には、賃金や雇用の伸びは低迷ながら、原油や石油製品、自動車などの輸入物価の上昇によってインフレが進みやすいように思えます。
金融市場では、豪政策金利据え置きが来年2019年まで続く可能性があるとみているようですが、利上げ観測が少し早まりそうにも思えます。