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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ドルの歴史


世界一の経済大国である米国が、今後10年でも財政運営で大幅な赤字を垂れ流す。
トランプ米政権の2019会計年度(18年10月~19年9月)の予算教書によれば、財政赤字は19年度だけで1兆ドル急増し、今後10年間の財政赤字は累計で7兆ドル超にも上る。経済成長率は3%台と楽観的に見積もっているため、バブル経済の循環的崩壊を迎えると赤字の規模は未知数となります。
当然のことながら、赤字国債が大量発行されるようになると、財政の信用力が低下しやすい。米国債の信用度を示す格付けは11年に大手格付け会社S&Pにより引き下げられたことがある。たった1社の1段階の格下げではあったが、ここで米国債が国際的に最も信用のある国債であるという看板は下ろされた。しかし、これからは格付け会社による米国債の格下げラッシュが続くことになりそうです。
ただ、格付けは所詮格付けに過ぎない。日本の国債が韓国や中国の国債よりも低評価なのだから、そもそもお話しにならいが。
マスコミの多くは、米国のような経済超大国が財政規律の維持に努めるのは世界への責務のはずだ、とか、米国債の信用力低下はドルの信用力低下だ、とか、好き勝手に伝えている。
しかし、「米国第一」を掲げるトランプは気にしない。米国は世界各国の救済国でもなければ、かけ込み寺でもない、そう考えているだけのことです。
米国も歴史を紐解けば、様々な苦難を乗り越えて今日がある。今回は、通貨ドルの歴史でも振り返ってみたらいかがでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=Ku3lxKyLRX4
“ドルの時代”の黄昏 ~金融危機の波紋~