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米5月チャレンジャー人員削減予定数は大幅増、採用予定数も減少

My Big Apple NY
米5月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比85.9%増の58,557人だった。2015年7月以来で最大となる。前月比でも46.4%増となる。年初来では同39.0%増の289,010人と、2桁増のペースを保った。
発表元であるチャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスのヴァイス・プレジデント、アンドリュー・チャレンジャー氏は、結果を受け「テクノロジー関連の人員削減予定数が最大となり、足元で多くのテクノロジー関連のほか、通信関連も年配の労働者に対し早期退職報奨金を提示している」という。一方で、引き続きオンライン小売の競争に直面するなかで小売業も店舗閉鎖に伴い人員削減を行う状況で変わらず「2017年1月以降、18,242店舗がクローズした」と説明。そのほか「メキシコとの潜在的な貿易戦争への懸念に加え、コスト上昇、消費者の需要低下を受けて、製造業や自動車関連も人員削減計画を進めている」と明かした。一例としては、5月に全世界の従業員の10%に相当する7,000人の人員削減を発表したフォードを挙げた。
人員削減予定数が大幅増だっただけでなく、採用予定数が大幅減となってしまいました。米5月ADP全国雇用者数は前月比2.7万人増と、2010年3月以来の低水準という衝撃的な数字となりましたが、チャレンジャー・アンド・グレイ社の数字も労働市場の減速を示唆しています。パウエルFRB議長が6月4日の講演で、貿易摩擦悪化局面などで「適切な行動をとる」と発言、6月18~19日開催のFOMCを前にWSJ紙は利下げを検討する方向と報じていましたが、米5月雇用統計が利下げ議論を後押しするのか注目です。

チャレンジャー人員削減者数
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