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苦境に落ち入る韓国経済

中央日報
韓国銀行が4日に発表した「2019年1-3月期国民所得」によると、1-3月期の国内総生産(GDP)は455兆810億ウォン(季節調整系列)となった。
実質GDP増加率は前期比-0.4%で、4月に発表された速報値の-0.3%より0.1ポイント下がった。前年同期比の増加率は1.7%。
前期比-0.4%の成長は2008年10-12月期の-3.2%以降41四半期ぶりの最低値だ。成長率を産業別にみると、農林漁業が4.7%、製造業が-3.3%、建設業が-1.0%、サービス業が0.8%だ。
製造業はコンピュータと電子・光学機器を中心に、建設業は住宅用建物建設を中心に減少した。サービス業は情報通信業が主に増えた。
韓国民が内外で稼いだ賃金、利子、配当などすべての所得を合わせた国民総所得(GNI)は452兆6032億ウォンで、前期比-0.3%を記録し、前年同期比では-0.5%だ。
総貯蓄率は34.5%で前期比0.9ポイント下落した。総投資率は30.7%で前期比0.7ポイント下落した。

韓国GDP(前期比)
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GDP予測  韓国経済はリセッション入りが想定されている。
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米中貿易戦争で一寸先を見通しにくい中で、米国はファーウェイを集中的に問題にしている。しかし、ファーウェイの代替需要をサムスンに期待できない。ファーウェイの次に、サムスンにも矛先が向かう可能性がある。このまま関税戦争が拡大すれば、世界各地に散らばっているサムスンのグローバルサプライチェーンも再編が避けられないだろう。過去に経験したことのない不確実性である。緊迫しているのは他の企業も同様で、SKハイニックス、LGエレクトロニクス、現代自動車などの大企業は言うまでもなく、協力中小企業も非常シナリオを想定して対応策をまとめはじめたと伝えられている。

韓国製造業PMI  50を割り込んでいる。
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予測では、今後一層厳しいことが見込まれている。

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そして、長い間続いてきた韓国の経常収支黒字が赤字へと転落した。
貿易収支の悪化が主要因だが、中国の現状を勘案すると今後の改善は見込めない。
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サンケイ
【ソウル=桜井紀雄】韓国銀行(中央銀行)が5日に発表した国際収支(暫定値)によると、海外とのモノやサービスなどの取引を表す4月の経常収支は6億6千万ドル(約713億円)の赤字だった。欧州債務危機が拡大した2012年4月以来、7年ぶりの赤字転落となった。世界貿易の減速に伴う輸出の減少が影響した。
5月も輸出減少の傾向が続いており、韓国の1~3月期の経済成長率がマイナス(マイナス0・4%)に後退したことと合わせ、先行きを懸念する声が少なくない。

今後、韓国経済危機、韓国通貨危機を予想する声も多くなってきています。
1998年のアジア通貨危機が思い起こされるところだが、ニ-マルショックの1つとして、中国人民元や韓国ウォンの暴落という通貨危機の可能性もある。

米ドル/韓国ウォン
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