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英国 EU議会選挙への参加を正式決定

英国 EU議会選挙への参加を正式決定

メイ政権は、今月行われるEUの議会選挙までに、離脱問題をめぐる混乱は解消できないとして、選挙への参加を正式に決めました。選挙は、離脱の是非を改めて問う事実上の国民投票となる様相を呈しています。
EUからの離脱を半年間、延期することを認めてもらう代わりに今月23日に行われる議会選挙への参加を求められましたが、メイ首相は、早期に混乱を解消し、選挙への参加を避けたい意向を示していました。
政府は、離脱問題の打開を目指して野党・労働党と協議を続けていますが、これまでのところ合意には至らず、リディントン内閣府担当相は、7日、「投票日までに残された時間はあまりにも少ない」と述べ、選挙は回避できないことを認めました。
そのうえで「理想的には欧州議会が招集される7月までに離脱を成し遂げたい」と述べ、離脱の延期を短期間にとどめる努力を続けると強調しました。
しかし、政府の方針には批判が強く、選挙を前に離脱の実現を唯一の公約に掲げる「離脱党」が発足したほか、EUへの残留を求める新党も活動を本格化させています。
このため選挙は、離脱の是非を改めて問う事実上の国民投票となる様相を呈していて、激しい選挙戦が予想されます。

EUに懐疑的な勢力拡大

EUの今後を占う欧州議会選挙が今月下旬に行われるのを前に、フランスとベルギーの極右政党が連携を確認するなどEUに懐疑的な勢力が活動を活発化させています。
議会は、EUの議案を採決しEUの今後の政策や統合の行方を左右する重要な機関で、5年に1度の選挙が今月23日から26日にかけて加盟国ごとに行われます。
今回の選挙では、EUの統合を支持する中道の2つの会派が議席を大幅に減らす見通しとなっている一方、EUの統合に反対し厳しい移民政策などを掲げるEU懐疑派が支持を広げています。
こうした中、フランスで首位をうかがう勢いの極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン党首が5日、ベルギーを訪れ、現地の極右政党とともに記者会見を開きました。
ルペン党首は、選挙後の欧州議会ではこの政党のほかイタリアやドイツなどのEU懐疑派の政党と会派を組むとしたうえで、「われわれは大きな勢力となり、今後起きることはEUにとって極めて重要となる」と述べ、EU統合の動きに対抗していく考えを示しました。
また、この会派を主導するとみられるイタリアの右派政党の党首、サルビーニ副首相も今月18日に各国の右派政党を集めてアピールを行う予定で、選挙を目前に控え、EUに懐疑的な勢力が活動を活発化させています。