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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

「セル・イン・メイ」

新興市場のリスクは限定的、ゴールドマンが予想

ブルームバーグ
新興国市場は5、6月に弱さが見られる傾向にある
●米経済成長の加速が新興国資産の支援材料となる可能性

ゴールドマン・サックス・グループによると、今年の新興市場は例年5、6月に見られる向かい風に直面することはなさそうだ。米国の力強い経済成長が世界の景気に寄与するとの見方が背景。
ゴールドマンのストラテジスト、ロン・グレイ氏とシーザー・マースリー氏は25日付リポートで、「新興市場(および世界)の経済成長が引き続き改善するというのが基本シナリオだ。今後のさらなる相場上昇につながるとみている」と記述。「しかし過去のパターンと同じように年初からの強い上げが減速したことから、『セル・イン・メイ・アンド・ゴー・アウェイ』(5月に売り、市場を離れろ)という言葉を生み出したトレンドを認識しておくことが重要だと言えよう」と指摘した。
株式や為替、債券、クレジットに至るまで新興市場資産は年初の4カ月でプラスのリターンを生み出し、5月と6月にマイナスに転落する傾向があると、同ストラテジストらは分析する。特に為替は第2四半期に打撃を受ける傾向にあるという。
新興国の株価は年初来上昇しており、MSCI新興市場指数は11%高となっている。これに対しMSCIオールカントリー・ワールド指数(ACWI)は14%の上昇だ。この上昇率に大きく貢献しているのが中国で、それ以外の市場では低迷している。
それでもゴールドマンは米国の経済成長が季節的な落ち込みによる影響を緩和するとみている。
両氏は「第4四半期から第1四半期の成長トレンドは続けて加速し、第1四半期から第2四半期にかけては減速する傾向にある」と指摘。「第2四半期の世界経済は総じて拡大をなお見込んでいる。特に米国の経済成長が拡大し、過去に見てきた第2四半期の落ち込みを和らげるとみている」と分析した。

英離脱「5月2日」の壁 ポンドクラッシュの前哨戦

日経新聞
英国統一地方選欧州議会選の前哨戦

英国の欧州連合EU)からの離脱期限は10月末に再延期となった。だが、それまで無風というわけではない。次の壁は5月2日に迫る英国の統一地方選。普段なら見過ごしてしまうような地方都市の市議会選がブレグジット(英離脱)の先行きを占う重要な政治イベントに急浮上してきた。
マンチェスター、リーズ、シェフィールド。イングランド(英南部)や北アイルランドの約250の自治体が一斉に民意を問う。

「5月2日」、相場がクラッシュする時期としては、うってつけだが。


個人が対ドルで最大級の円買い越し、大型連休中の円急騰リスク緩和か

ブルームバーグ
●通常よりドル・円ショート増えていること違いない-外為どっとコム
●トルコ・リラなどクロス円の急落リスク残る

個人投資家の対ドルでの円買い越しが過去最大級に膨らんでいる。外国為替市場では、異例の大型連休を前に年初のようなフラッシュクラッシュ(瞬間急落)への警戒感がくすぶるが、少なくともドル・円相場については急落リスクは小さいとの見方が出ている。
東京金融取引所の外国為替証拠金取引(FX)データによると、個人投資家の対ドルでの円の買い越しは23日時点で20.9万枚と、データがさかのぼれる2006年7月以降で最大だった4月17日(22.3万枚)に迫る高水準。一方、高金利通貨のトルコ・リラに対しては29.2万枚と大規模な円の売り越しが恒常化している。
外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、店頭FXも含めるとドル・円のポジションはよりきっ抗している可能性があるものの、「通常よりショート(ドル売り・円買い)が増えていることに違いはない」と指摘。年初のフラッシュクラッシュ時のように「クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が下落することでドル・円まで5円、6円と急落するような展開にはなりにくい」と予想する。
JFXの小林芳彦代表取締役も、「ドル・円をショートにしている人たちは、マーケットが薄い中でドル・円が急落した1月3日の件があるからで、ゴールデンウィークが明けてしまえば上を狙うと思う」と予想。また、ドル・円が下がれば国内機関投資家など「ドルを買いたい人が待っている」とし、「ドル・円の下値リスクは20%もないのではないか」と語る。
連休中は、相場変動のきっかけとなりそうな海外の主要経済指標やイベントが目白押しだ。ドル・円が急落した1月3日のフラッシュクラッシュは米アップルの売上高予想引き下げをきっかけに世界経済に対する懸念が広がったことが背景だったが、そのアップルの決算発表は日本時間5月1日早朝に予定されている。また、期間中は5月1日のレーバーデー(英米以外のアジア・欧州)や6日の英国のバンクホリデーなど海外でも祝日が多く、市場の流動性が大幅に低下する。


まぁ、相場がクラッシュするのは個人マネーではなく、資金力のあるファンドの決断。