ＮＺ利下げ観測により下落中

ＮＺドルは、利下げ観測の高まりから下落中。

ニュ－ジ－ランドは年明け以降堅調な景気拡大が続いたが､７-９月の実質 GDP 成長率は前期比年率＋1.31％と５年ぶりの低い伸びに鈍化した｡堅調な雇用環境などを背景に家計消費は堅調だったが､中国など外需に下押し圧力が掛かったほか､復興需要の一巡や設備投資の鈍化も景気の重石となった｡
最近の雇用統計では若年者の失業率が急上昇し、雇用環境も一変した。
アーダーン政権は今年度予算で歳出拡大を図っており､先行きの景気を下支えする可能性はあるものの、目玉政策の住宅供給策の効果発現の後ずれもあり、ＮＺ経済には力強さを欠く展開が続く可能性は高い｡
足下の景気減速やインフレ下押し圧力は､準備銀による金融緩和を長期化させる見通しの前提に合致しており､低金利環境は長期化が予想される｡その中で、利下げという選択肢も示されている。

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