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外為市場の変動率低下、3月は英EU離脱などに期待

ロイター
今年に入って主要中央銀行がそろってハト派色を強めたことで、外為相場の動きが小さくなっている。相場の変動によって利益を稼ぐトレーダーらは、3月には英国の欧州連合(EU)離脱などの要因が相場を揺さぶってくれると期待している。
1、2月のユーロ/ドルは、四半期ベースでユーロ発足以来最も狭い値動きとなった。
米連邦準備理事会(FRB)は利上げ休止の方針を示したが、欧州中央銀行(ECB)も利上げに慎重な姿勢に転じたため、為替レートへの影響は相殺された。
トランプ米大統領が今週、中国製品への関税引き上げを延期すると表明したことも、相場変動を抑える要因となりそうだ。
ユーロ/ドルの年初来のレンジは1.1570─1.1234ドルで、値幅は0.03365ドル。ソシエテ・ジェネラルのキット・ジャックス氏によると、四半期の値幅の過去平均は0.09ドルで、昨年第4・四半期は0.0412ドルだった。
ドル/円の変動率も、1月初めの3分の1程度に低下した。今後の変動率見通しを示すインプライド・ボラティリティーは過去5年間の最低となっている。
英国のEU離脱を控える英ポンドでさえ、変動率は11月の3分の2に下がった。
ドイツ銀行の通貨ボラティリティー指数.DBCVIXは、1月3日の9から現在は6.89に下がり、昨年7月以来で最低となった。
トレーダーは今、ブレグジット(英のEU離脱)、日米欧の中銀による政策決定会合、世界的貿易摩擦などの要因が変動率を押し上げると期待している。
しかし英国のEU離脱延期の可能性が浮上してポンドの変動率予想は一時的に上がったものの、今後大荒れする可能性は小さいと見られている。
ポンド/ドルのインプライド・ボラティリティーは1カ月物、3カ月物ともに昨年末水準を大幅に下回ったまま。ユーロ/ポンドも似たような状態だ。