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メイ首相、EU離脱戦略に最大の危機

ブルームバーグ
●閣僚含む与党議員ら、3月29日のEU離脱日延期を首相に迫る
●首相はすでに合意なき離脱の阻止を望む議員の信頼失う

メイ英首相は欧州連合(EU)離脱の延期を来週約束しなければならず、さもなければ与党内の造反によってそうせざるを得なくなる恐れがある。閣僚を含む与党議員が語った。
英国のEU離脱予定がわずか5週間後に迫り、事態が近く打開する見込みもほとんどない中で、合意なきEU離脱を阻止したいと考える議員の造反を抑える方法が首相には尽きつつある。
首相は党内のEU離脱強硬派、穏健派の両勢力から信頼を失っている。このため27日までにEUの合意を得られない場合、議員らは首相にさらなる時間的な猶予を与えることに消極的だ。英議会は27日にEU離脱交渉について再度採決するが、いっそうの交渉を認めるよう求める首相の訴えが支持されるとみる向きは、保守党内にほとんどいない。閣僚の1人は、これまで2度の猶予を首相に与えたが、3度目には値しないと語った。
6人の閣僚は非公式に、メイ首相が離脱延期を模索すると明確にしないなら通常は党の方針に忠実な他の保守党議員とともに造反すると言明。離脱交渉の主導権を首相から奪い、EUに離脱予定日の延期を要請するよう首相に強制する動議の支持に回ると述べた。

混迷する英国

ロイター
野党・労働党のイアン・オースティン議員が22日、離党を表明した。同党を離党した議員は今週9人目。オースティン議員は、労働党が「破壊されて」おり「強硬左派」に乗っ取られたと批判。同党が反ユダヤ主義に不満を漏らす人々に厳しい姿勢を取っていると非難した。
労働党のコービン党首は、党内の反ユダヤ主義を一掃する意向を示している。