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NZ金融政策は中立的

ロイター
ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は13日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を過去最低の1.75%に据え置くことを決定した。
経済のリスクが高まる中で、将来の利下げの可能性を維持したが、全般的な政策のトーンが中立的だったことからハト派に失望感が広がり、ニュージーランド(NZ)ドルは1週間ぶり高値に上昇した。
オア総裁は声明で「次のOCRの方向性は、上向きか下向きになる」と述べ、2019年と20年を通じて現在の水準で維持するとの見通しを示した。
総裁はその後の記者会見で、利下げは「可能性としては排除しない」が、そうした措置が必要になるリスクは高まっていないと述べた。
市場では、中銀のスタンスが予想していたほどハト派的ではないとの見方から、NZドルNZD=D4は1.6%上昇、1週間ぶりの高値に当たる0.6851米ドルを付けた。
NZ中銀は今回、2020年12月の政策金利水準を1.84%と予想し、2.0%としていたこれまでの予想を下方修正した。直近の予想によると、政策金利が2%を上回るのは2021年9月以降になる。
中銀が予想で長期的な利上げの可能性を残したことは、弱気派を失望させた。ウェストパック銀行のチーフエコノミスト、ドミニク・スティーブンス氏は「金融市場は今年末までの利下げの可能性を織り込みつつあった。きょうの声明はこの見方を支援するものではなかった」と述べた。
ANZのリポートによると、ニュージーランドの短期金融市場はなお、今年11月までの利下げの確率を60%と織り込んでいる。
NZ中銀は、主要貿易相手国の成長の急激な鈍化など海外リスクが高まっていることを認めたが、こうしたリスクは国内要因により緩和されると指摘。総裁は「世界的に勢いは衰えているが、低金利と政府支出が2019年のNZの経済成長を支援すると予想している」と述べた。
ASBのチーフエコノミスト、ニック・タフリー氏は「声明は『より長く、より低く』という見方を裏付けるものだ。しかし、政策金利に関する当社および中銀の認識は、経済が2019年に勢いを回復することが前提」と述べ、「中銀が据え置きを続けるのか、利下げに踏み切るのか、今年の経済動向が鍵を握ることになる」と指摘した。


もう少し弱さが示されない限り、利下げは行わないということですか。