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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

英・12月小売売上高 予想以上の落ち込み

英・12月小売売上高(自動車燃料含む)は予想を下回り、前月比-0.9%となった。
年末商戦がふるわず、ブレグジットの影響が大きかった模様です。
結果 -0.9%  予想 -0.8%  前回 1.3%
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コア小売売上高 対前月比では-1.3%と、生活に密着している消費が冴えない。


コラム:英ポンド、ブレグジット混乱でも上昇する理由
Jamie McGeever
ロイター
英国政府と政治が今ほど混乱に陥ったことはないだろう。だが、欧州連合(EU)からの離脱を巡る混乱は、思ったほど通貨ポンドの大惨事を招かないかもしれない。
イングランド銀行(英中銀、BOE)も今年は利上げを行わず、来年8月までに0.25%ポイント引き上げるだけにとどまると金融市場は見込んでいる。向こう1年半でわずか1度の利上げであっても、楽観的な見方かもしれない。
 スカイニュースの世論調査によると、国民の61%が英国は危機状態にあると答えている。当然、投資は控えられ、企業や消費者の信頼感も悪化。成長見通しも暗い。
しかし、メイ首相の離脱案が否決された15日、ポンドは上昇した。英国貿易の4割超を担う相手国がユーロ圏であることを考えれば、より正確な指標とも言えるユーロに対して、ポンドは昨年11月以来の高値を更新し、翌16日も続伸した。
その背景にあるのは、政治的混乱と崖っぷちのブレグジットにより、3月29日の離脱期限が延期される、あるいは最終的により柔軟なブレグジットで英議会が合意する、という市場の憶測だ。議員の大半は「合意なき離脱」というハードブレグジットに反対している。
また、為替は単独で動いているわけではない。各国の経済成長や金融政策の引き締め観測も後退しており、本来なら他の主要通貨が享受できたであろう支援材料の一部が弱められている。
ドイツ銀行と野村は現在、ユーロを売ってポンドを買うことを推奨している。
フェデラルファンド(FF)金利先物は、今年の利上げをもはや織り込んでいない。それどころか、利下げの可能性を考慮し始めている。わずか数カ月前には今年4回の利上げを予想していたゴールドマン・サックスエコノミストは今、その回数を2回に減らしている。
つまり、金融市場はBOEの政策予想を改めて織り込みつつ、FRBとECBの見通しも再検討している、ということだ。この3行のどれもが利上げを回避する公算が一段と大きくなっているように見える。そうなれば、ブレグジットがいかに混乱しようとも、ポンドにとっては「救いの神」となる。
また、市場のポジションも、少なくとも短期的にはポンドの支援材料となる可能性がある。直近の米先物市場データ(米政府機関閉鎖のおかげで数週間前のものであることは確かだが)によると、ファンドや投機筋は大きなショートポジションを積み上げていた。これは、ポンド安の可能性に賭けていたことを意味する。