fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ブレグジットも大詰め

英下院(定数650)でEUとの離脱合意案を採決した結果は、賛成202票、反対432票の圧倒的大差で否決した。しかし、16票は無効、棄権?
そして、メイ内閣に対する不信任案を採決した結果は、反対325、賛成306と僅差で否決した。しかし、19票は無効、棄権?
離脱合意案には反対だけど、残された時間をメイさんに賭けてみるよ、というのが議員の心情か。このような切羽詰まった時に、野党労働党も政権取りなど本音はありがた迷惑かも(苦笑)
さて、これからどうなるでしょう?離脱日まで、残すところ10週間あまり。
メイ首相は総選挙を回避したが、それが良いことだとは限らない。
離脱同意案で英国が好き勝手に変えられる事項は限られており、骨幹を成す重要事項はEUも再交渉しないと明言している。
今日明日で、若干修正された離脱合意案を反対から賛成へ心変わりする議員はいないでしょう。
案外、土壇場になって離脱合意案が過半数を超えて賛成されるという観方が主流になった最終採決で、今回の無効・棄権の16票(16人)が思わぬ伏兵となって反対票が過半数を超え、ついに「合意なき離脱」が確定したというシナリオもあり得る。1票の重さに潰された、そんなシナリオも想定してみたい。