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米国経済のリセッション入り予想

IBD/TIPP景気楽観指数は、米インベスターズ・ビジネス・デイリー(IBD)と米テクノメトリカ・マーケット・インテリジェンス(TIPP)により発表され、約1000人の消費者の調査に基づいている。
米国の経済活動に関する消費者信頼感と楽観性の水準を測定する指標であり、同指数は経済活動全体の主要な部分である米個人消費を予想する指標の1つです。
ミシガン大学消費者信頼感指数の方が有名かも知れませんが、同指数は約500人の消費者を対象にした調査で、このIBD/TIPP景気楽観指数はおよそ倍の人を対象とした調査ですから、参考にはなります。
そのIBD/TIPP景気楽観指数は、景気の楽観悲観の境目とされる50に近づいています。
結果 52.3  予想 53.1  前回 52.6
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最近、米国経済のリセッション入りについての記事を目にすることがありますが、観方は2つに割れています。もちろん、楽観と悲観、肯定と否定。
その中で、米雇用は完全雇用を示し、景気後退入りを感じさせないという指摘があります。
しかし、ムーディーズ・アナリスティック社のMark Zandi氏(チーフアナリスト)は過去の統計から、米国では完全雇用状態を迎えて3年後にリセッションが始まるという。失業率4.5%以下を完全雇用状態とした場合、その3年後の2020年夏頃にリセッション入りすると予想している。
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確かに失業率が4%に近付いて少しすると、米国では雇用破壊が急速に進んでいます。それが、限界失業率なんでしょうね、きっと。

しかし、私fxdondonが参考とするのは、景気サイクル。これがベ-スです。私fxdondonのバイブルと言っても良いでしょう。
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そして、木材先物価格。こんな木材価格から経済のリセッション入りを予測するのは私fxdondonしかいないでしょうね。木材価格がピ-クをつけて2年後にリセッション入りするなんていう記事、他には目にしたことがないと思います(笑)
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しかし、過去の経験則では、そうなることが示されています。原油価格、その他の商品価格より関連性が高いように思えます。

お偉い先生、ポール・クルーグマン教授がThe New York Timesに書き下ろしたコラム
『おそらく次の景気後退は1つの大きなショックによってではなく、いくつかの小さなショックが組み合わさって引き起こされるのだろう。プライベート・エクイティの債務から新興国市場まで、おそらく間違いなくいくつかの中規模のバブルが発生している。株式は不吉な貿易戦争にもかかわらずリスクがないかのような株価にあり、消費者信頼感も同様に危険を割り引いてとらえているようだ』
景気後退入りの時期については書かれていないが、バブル経済にあることは認めているようです。