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英国 合意なき離脱の可能性が高まっている

メイ首相が、EUと合意した離脱案に対する国内の反発を抑えるためEU側に譲歩を求めたのに対し、EU側は再交渉には応じない姿勢を改めて強調しました。メイ首相が離脱強硬派の反発を弱めるのは難しい情勢で、依然、厳しい立場に立たされています。
EUの首脳会議が13日、ベルギーの首都ブリュッセルの本部で始まり、初日は英国のEU離脱問題が集中的に協議されました。
英国ではEUと合意した離脱協定案のうち、隣国アイルランドとの国境をどう管理するか解決策が見つからない場合に、英国が事実上、EUの関税同盟に残るという条項について「永続的にEUのルールに従うことにつながるのではないか」との懸念が広がっています。
このためメイ首相は、こうした懸念の払しょくにつなげる取り決めが必要だとして、各国首脳に対応を求めました。これを受けて、英国を除く27か国は総括文書を採択し「英国が関税同盟にとどまる措置は、国境問題が解決するまでの一時的な措置だ」と英国側の懸念を考慮する姿勢を示しました。
一方で、再交渉には応じないことを改めて強調し「すべての可能性を考慮して備えを進めるよう求める」として、取り決めのないまま英国が離脱した際の混乱に備えるよう加盟国に呼びかけました。
このため、メイ首相が離脱強硬派の反発を弱めるのは難しい情勢で、合意なき離脱の可能性が高まっています。