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米国雇用はピークアウト

ブルームバーグ
JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「15万5000人増がひどいというわけではないが、それでも市場の期待を下回った」と指摘。経済がここ2四半期に異例ともいえる力強い成長を見せたことから、「今四半期は成長ペースが鈍化し、労働市場もやや減速すると見込まれる。経済がシュガーラッシュ(糖分の過剰摂取による興奮状態)から落ち着きを取り戻すような感じだ」と分析した。
民間部門の雇用は16万1000人増で、伸びは市場予想(19万8000人)に届かなかった。政府部門の雇用は6000人減少した。

ロイター
今回の米国雇用統計はFRBの利上げペースが鈍化するとの見方を裏付ける可能性がある。
キャピタル・エコノミクスの主任エコノミストは「雇用の伸びは依然として底堅く、経済成長が緩やかながら潜在率へ後戻りしていることを示している」と分析した。
9月・10月分を合わせた雇用者数の伸びは1万2000人下方修正された。失業率は3.7%と約49年ぶりの低水準を維持した。雇用の伸びが鈍化した背景には、気温が例年よりも低かったことや有資格労働者の不足、一部企業のレイオフなどがあるとみられる。
こうした中、賃金の伸びは前年比で3.1%と前月記録した9年半ぶりの高水準に並んだ。平均週間労働時間は34.4時間と、前月の34.5時間からわずかながら縮小した。
CMEグループのFEDウオッチによると、雇用統計を受け短期金利先物市場が織り込む来年の利上げ回数は1回となっている。1カ月前の回数は2回だった。今月の利上げは引き続き既定路線となっている。
過去3カ月間の毎月の雇用の伸びは平均で17万人。労働人口の増加に対応するためには毎月10万人前後の雇用増が必要とされているが、この水準を引き続き上回っている。


記事の論調からは、あまり悲観的になっていない様子。
個人的には、米国雇用はピークアウトし、これからの論調は悲観的になっていくものと観ています。
ただ、他国と比べると米国雇用は好調に見えるのが幸いかもしれません。