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英メイ首相 「私はどんな犠牲を払ってでも合意を得ようとは思わない」

ブル-ムバ-グ
450億ドル(約5兆1300億円)相当を運用するメリアン・グローバル・インベスターズは、英国が欧州連合(EU)と離脱に関して合意に達するとの見通しの下、ポンドを買っている。
交渉担当者らが徹夜で合意を目指している中で、メリアン・グローバルで債券責任者を務めるマーク・ナッシュ氏は、ポンドは売られ過ぎと考えロング(買い持ち)ポジションを積み上げている。英国債は利回り上昇を見込んでショート(売り持ち)ポジションを組んでいる。
同氏は、合意後にポンドは「最初の安心感で恐らく1.40ドル前後まで上昇すると思う」と語った。
ポンドは合意なき離脱への懸念から今年に入り約5%下落し1.2875ドル付近で取引されている。メイ首相が離脱プランを撤回するか議会で敗北するかのいずれかに追い込まれるとの懸念から、12日には一時1.1%安となった。

まぁ、いつの世も順張り筋と逆張り筋が存在する。

英国のメイ首相は、EUとの離脱交渉は、「最終盤を迎え極めて厳しい局面にある」という認識を示したうえで、来年3月の離脱後はTPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加する交渉などに力を入れる考えを示しました。
メイ首相は12日、ロンドンの金融街ティーで開かれた晩さん会で政財界の代表を前に演説しました。
EUとの離脱交渉について「交渉は最終盤を迎え極めて厳しい局面にある。しかし、私はどんな犠牲を払ってでも合意を得ようとは思わない」と述べ、英国が主張する国境管理の在り方などでは譲らない姿勢を強調しました。
そのうえで離脱後の戦略について「EUから離脱すれば世界中と関係を築くチャンスがやってくる。TPPを含めさまざまな自由貿易協定への参加を目指したい」と述べました。
メイ首相は、中でも成長著しいアジアとの関係が今後の英国にとっては重要だと強調し、来年3月の離脱後、初の貿易交渉をアジア太平洋地域で行うことも明らかにしました。
メイ首相としては、将来の経済戦略を示すことで離脱交渉をやり遂げる決意を示した形ですが、離脱までおよそ4か月となっても合意の見通しがたたないことに、与野党からも批判が高まっています。
しかし、メイさんの覚悟はご立派。政治家、思想家であり、自らの信念を貫く。
「私はどんな犠牲を払ってでも合意を得ようとは思わない」なんて、並みの政治家ならこんな発言はできまい。普通なら、目先の経済動向や弊害に惑わされ、英国にとって「妥協ありきの合意」となるのが最良だと考えるでしょう。市場もそう判断している。
ところが、合意なき離脱で大打撃を受ける金融街ティーで開かれた晩さん会で、そのような発言ができるのですから大したもんです。英国経済がしばらく奈落の底へ落ちても、政治的な信念を曲げずに妥協は許さない。
トランプさん、そしてメイさん、ともに私fxdondonは大好きな政治家です。