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「金融の都」ロンドンを離れていく金融機関

ブルームバーグ
JPモルガンなど米大手、資産32兆円をフランクフルト移管へ-関係者

英国の欧州連合(EU)離脱に備え、米国の主要投資銀行はロンドンからフランクフルトへの資産移管を計画している。これに伴い、ドイツでのバランスシートは合計で約2500億ユーロ(約32兆2400億円)に膨張する。計画について説明を受けた複数の関係者が明らかにした。
非公開情報につき匿名を条件に述べた同関係者によると、ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースモルガン・スタンレーシティグループはいずれも英国のEU離脱後に必要条件を満たすため、フランクフルトにある関連会社を通じて保有する資産を10倍に拡大する計画だと明らかにした。
JPモルガンとゴールドマン、シティ、モルガン・スタンレーの担当者はコメントを避けた。
予定されているEU離脱まで残り数カ月となり、多くの銀行はEU離脱対策の策定で最終段階に入っている。金融機関はEU離脱に伴う計画について監督当局から承認を得る必要があり、当局は最近、英国が離脱した後でEUに拠点を置くリスクマネジメント機能の強化を望んでいることを示唆した。


う~ん、ドイツ・フランクフルトですかぁ。
欧州におけるドイツの存在が、ますます重要になってきました。
通貨ユーロの信用はドイツの信用に裏づけられていますが、欧州金融センター機能がドイツ中心となると、ドイツ一極集中がますます強まりそうです。
英国はもちろん島国で、欧州大陸からは離れた孤島なわけですが、地理的にだけではなく、EUという欧州の絆を断ち切った孤島になってしまいます。