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中国は経常収支黒字国から赤字国へ転落予想 スイスの金融大手UBS

スイスの金融大手UBSはリポートで、中国人民元の対ドル相場が年内に、1ドル=7元まで下落するとの予測を示した。元は2019年末までに7.3元に下落するとの見方を示し、「中国の全輸出に米国が25%の関税を課せば、人民元は19年に7.5元に向け動く可能性がある」とも記した。
また、中国の経常収支が19年に年間ベースで24年ぶりに赤字に転じるとも予想。「経常収支の赤字転落は資本流出に対する頼もしいバッファーを奪うだけでなく、信頼感を損ね、資本流出を加速させる可能性があり、元に対する圧力が一段と高まる」と指摘した。(ブルームバーグ

中国の経常収支
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2018年1-3月期における中国の経常収支は▲341億ドルとなっていた。
経常収支が赤字となった原因は、貿易収支の黒字幅が縮小したために、ここ数年急拡大している旅行収支の赤字等、サービス収支の赤字を補いきれなくなったことにある。
今後、トランプ政権による貿易戦争の対中制裁が効いてくるのは来年19年であろうことから、貿易で稼ぎにくくなり経常収支赤字へ転落するというUBSの予想は理に適っていると言えるでしょう。

中国の経常収支予測
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米国側では、米中首脳会談で貿易問題を改善できなければ、中国製品全てに追加関税を課すことを12月初旬までに公表する可能性があると、ブルームバーグが伝えた。
来年2019年に中国が経常収支赤字国へ転落することは、2020年のニ-マルショックにも大きく関係してきそうに思えます。すべての事象は、2020年につながっています。