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ハードブレグジットの確率は25% ー エコノミスト調査

[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)は19日、欧州連合(EU)と英国に対し、速やかにEU離脱交渉で合意するよう要請、合意が成立しない限り、企業は「底知れぬ絶望を味わう」ことになるとの認識を示した。昨年のドイツの対英輸出は844億ユーロ(970億ドル)と、対中輸出にほぼ匹敵する大きさだった。
BDIのディーター・ケンプ会長は、ベルリンで開かれた独仏のビジネスイベントで、合意なき離脱が苦い現実になる恐れがあると発言。
「数えきれないほどの交渉が行われたが、私たちは離脱交渉の行方を不安とともに見守っている。そればかりか、ここ数週間は底知れぬ絶望を味わっている」と述べた。
BDIは、強硬離脱となれば、欧州全域の企業数万社と数十万人の労働者が多大な問題を抱えることになる、との認識も示した。


ドイツはメルケルさんをはじめ、企業も悲観的見方が強い感じです。
英国では、英中銀がハードブレグジットにも対応する政策があると表明。

[ニューヨーク 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は19日、英国が欧州連合(EU)と条件などで合意できないまま離脱する「クリフエッジ(崖っぷち)」型の離脱が現実のものとなる公算はいかに小さくとも、中銀は対応策を備えていると述べた。
カーニー総裁はニューヨークのエコノミック・クラブでの講演で「英中銀は英国のEU離脱(ブレグジット)を巡っては、最も可能性の高い結果ではなく、いかに現実のものとなる公算が小さくとも、無秩序なクリフエッジ型の離脱の結果に焦点を当てている」と表明。「言い換えれば、われわれは最善の結果を期待しているのではなく、複数の手段を通して最悪の事態に備えている」と述べた。
英国の銀行に対して昨年実施したストレステスト(健全性審査)には「ブレグジットに起因する可能性のある」広範なリスク、および損失に関する項目が含まれていたと指摘。離脱後の金融面での契約の継続性維持に向けたEU当局の取り組みは英当局と比べ「まだ限定されている」とし、英中銀がこれまでに示した見解を改めて示した。
来年3月の離脱があと5カ月後に迫る中、英国とEUは離脱条件などで合意できておらず、合意がないまま離脱する可能性は高まっている。ロイターが今週に入り実施したエコノミスト調査では、こうした事態となる確率は約25%であることが示されている。


ふ~ん、ハードブレグジットの確率は25%ですか。ならば、ハードブレグジットはサプライズとして市場は受けとめるわけですね。