英消費者物価は低下
英国の消費者物価指数(cpi)は低下。市場予想も下回る。
対前年比 2.4% 市場予想 2.6%
英国の小売物価指数も低下。
対前年比 3.3% 市場予想 3.4%
対前年比 2.4% 市場予想 2.3%
英国の小売物価指数(rpi)は低下。
対前年比 3.3% 市場予想 3.4%
尚、生産者(企業等)の仕入価格は高い伸びが続き、出荷価格は伸び悩む状況が続く。
英国企業の苦境、貿易赤字はうなづける。
英国の生産者仕入価格。
対前年比 10.3% 市場予想 9.2%
英国の生産者出荷価格。
対前年比 3.1% 市場予想 2.9%
英国立統計局(ONS)が発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.4%で、上昇率は8月の2.7%から鈍化、3カ月ぶりの低水準だった。ロイターがまとめたコンセンサス予想は2.6%。
ONSの統計専門家、マイク・ハーディー氏は「インフレ率を押し下げた主要な要因は食品だ。フェリー運賃も低下した」と説明した。
発表を受けて、ポンドはドルとユーロに対して下落。英国債価格は上昇した。
イングランド銀行(英中央銀行)の当局者は8月時点で、7─9月期のインフレ率は平均で2.5%程度になるとの予想を示していた。
経営者団体IoDのシニアエコノミスト、Tej Parikh氏は「賃金の緩やかな上昇と合わせ、物価上昇の鈍化は消費者の実質賃金を押し上げる。小売りにとっても歓迎すべきニュース」と指摘。その上で「英中銀は今週の経済データには影響されない。ブレグジット(英国のEU離脱)を巡る展開を見守りつつ、金利は動かさないだろう」としている。
<生産者物価の上昇は加速>
ブレグジットが決まった2016年6月の国民投票を受けたポンド安の影響で、英CPIは昨年11月に3.1%上昇し5年ぶり高水準を記録。その後、インフレ率は鈍化傾向にあるが、足元ではインフレに再び上昇圧力がかかる兆しが出ている。
ONSの発表によると、9月の英生産者物価投入指数は前年比で10.3%上昇し、8月の9.4%上昇(改定値)からコスト高に拍車がかかった。上昇率はロイターが集計したすべての予想よりも高かった。
9月の英生産者物価産出指数は前年比3.1%上昇、上昇率は8月の2.9%から加速した。こちらもすべてのロイター予想を上回った。