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米政府 円安阻止を迫る

米国のムニューシン財務長官は、今後進める日本との貿易協定の交渉で、輸出を増やすために為替相場を意図的に円安に誘導するのを防ぐ仕組みの導入を求める考えを示しました。
インドネシアで開かれたG20=主要20か国の財務相中央銀行総裁会議に出席したムニューシン財務長官は13日、現地で会見しました。
この中で、ムニューシン長官は、米国が各国と進める貿易交渉について「米国の目的は、あらゆる国との貿易協定に為替に関する問題を含めることだ。日本も例外ではない」と述べました。
これは、今後日本と進める「日米物品貿易協定」の交渉で、農産物の関税の引き下げなどを求めることに加え、日本が輸出を増やすために意図的に円安に誘導するのを防ぐ仕組みの導入を求めることを明確にする発言です。
米国は、先に合意したメキシコ・カナダとの貿易協定の見直しにも、為替に関する条項を盛り込んで対応を強めています。
また、激しくなる一方の米中の貿易摩擦について、ムニューシン長官は「われわれが求めていることは、より均衡の取れた貿易関係だ。今問題になっているのは、最初の首脳会談でのトランプ大統領習近平国家主席の合意を実行することだ」と述べて、中国が不均衡の是正に取り組まないかぎり、摩擦の解消は難しいと対応を迫りました。