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米9月雇用NFPの発表を前におさらい

My Big Apple NY
9月のADP全国雇用者数、チャレンジャー人員削減予定数をおさらいしていきます。
米9月ADP全国雇用者数は前月比23.0万人増となり、市場予想の18.4万人増を上回った。前月の16.8万人増(16.3万人増から上方修正)も超え、7ヵ月ぶりの高水準となる。サービス部門と財部門ともに、改善した。なおADP全国雇用者数は民間のみであり、政府を含まない。
セクター別では、サービス部門が18.4万人増と前月の14.5万人増(修正値)を上回った。財部門(製造業、建設、鉱業)は4.6万人増と、前月の2.3万人増(修正値)を上回った。
ADPとともに統計を担当するムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ主席エコノミストは、結果を受け「労労働市場は力強い成長を続け、雇用は業種、企業規模など広範囲にわたる」との考えを寄せた。その上で、失業率は2019年9月頃には3%割れの余地があると見込む。

▽米9月チャレンジャー人員削減予定数は増加も、採用予定数も急増

米9月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比70.9%増の55,285人と増加に転じた。前月比でも43.7%増と2ヵ月連続で大幅に増加。年初来の人員削減予定数は前年比13.9%増の36万6,058人となった。
発表元であるチャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスのジョン・チャレンジャー最高経営責任者(CEO)は、結果を受け「米銀ウェルズ・ファーゴが人員削減の約半を占め、向こう3年で従業員の5~10%削減、最大で26.5万人と発表していた」と分析する。ただ、「労働市場完全雇用の状態に近く、企業は従業員の確保が困難となっており、ウェルズ・ファーゴの大規模人員削減は別の企業にとって好材料となりうる」と指摘。労働市場の悪化を示す兆候にはないとの考えを示す。

米9月ADP全国雇用者数が7ヵ月ぶりの高水準で、米9月ISM非製造業景況指数の雇用も過去最高でした。米9月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は8月に続き、好調な数字が期待されます。
今後発表されるであろう、アマゾンをはじめ他小売業の数字次第でどこまで伸びるかに注目です。逆に前年を上回らなくとも、ホリデー商戦以外での需要で採用活動が活発化したと考えられる。いずれにしても労働市場は引き続き足元では絶好調と言えるでしょう。