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本日の英国関連のニュ-スから

ポンド安の「19日の呪縛」はインフレ指標ではなく、ブレグジットを巡る悲観的なニュ-スが影響している模様ですね。

イングランド銀行のハルデーン理事は19日、訪問先のエストニア中銀で講演し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る不透明感に対する英国企業の懸念が、数カ月前に比べて著しく増大していると述べた。
理事はイングランド銀の地域スタッフと企業の会話の分析に触れ、「ブレグジットへの言及は国民投票時のピークから減っていはいるものの、過去数カ月間に急激に盛り返しているのは明らかだ」と指摘したと、ロイタ-は伝えた。

独金融最大手ドイツ銀行は、ロンドンに保有する資産のうち最大で4分の3程度をフランクフルトの本社に移管することを検討しているもようだ。英国の欧州連合(EU)離脱後に、規制当局からEU域外での保有資産と活動を巡り規制の順守を求められるためと、フィナンシャルタイムズ誌は伝えた。

金融セクターで言えば、金融界で働くグローバルリスクマネジメントの専門家は、ロンドン・シティに代わる金融センターがフランクフルトに誕生するというのは絵空事だと指摘しています。なぜならシティで働く金融マンは100万人とも言われ、そんな規模の金融センターを70万人都市のフランクフルトが抱えられるわけがないとの見方です。
それでも、ドイツ・フランクフルトには、スイスの金融大手UBSが、ブレグジット後の欧州連合(EU)の事業拠点としてフランクフルトを選定したもよう。セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)のインタビューを元に、ブルームバーグが伝えた。

世界最大規模の金融センターと言われるロンドンのシティでは、EUパスポート取得のため、欧州本社機能の移転などで、最低でも1万人程度から最悪シナリオで20万人の幅で失職が予想されています。もちろん、失職だけでなくEU拠点の移動は税収など財政面や派生関連ビジネスにも大きな痛手です。
ブレグジット交渉の大きな焦点の一つである貿易交渉が、ノーディールのまま2019年に離脱すると、英国に生産拠点を持ち、欧州市場に製品を輸出する製造業は関税障壁で痛手を被り、そうなってようやくEU域内への移動を本格化させることになります。

その他、9月19日の英国でのニュ-ス
【英国】スーパーのセインズベリーによるアズダ買収、当局が本格調査=地方での店舗重複が焦点(ロイター、BBC)
【英国】DIYチェーンのキングフィッシャー、上半期は15%減益(ロイター)
【英国】デービス前EU離脱相「離脱交渉はリセットが必要」(ロイター)
【英国】豪カンタス航空、ロンドンとシドニー結ぶ直行便を2022年に就航も(BBC)
【英国】携帯電話大手3社、契約者に計5億ポンド相当の過剰請求=消費者相談の民間団体シチズンズ・アドバイス(BBC)
【英国】独高級車BMW、EU離脱日から1カ月間「ミニ」工場を閉鎖へ(スカイニュース、ブルームバーグ
【英国】石油シェル、北海事業でのシフトを従来の体制に再変更(BBC)
【英国】政府、公営住宅建設に20億ポンド投入へ(BBC)
【英国】財務委員会、仮想通貨規制の早期導入求める(BBC)
【英国】酒造家連盟、スコットランド産のジンやウオツカの保護強化を要求=偽装商品対策で(BBC)
【英国】ロンドン北西部クリックルウッドで車が群集に突入、3人負傷=テロの疑い(スプートニク