fxdondon’s blog

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終わりなき米国の対中貿易戦争

そもそもトランプが仕掛けた貿易戦争は、習近平が「2035年に中国が米国を上回る大国になる」と言い始めたたことがきっかけになっている。キンペ-が終身にわたって中国を治めるということも決定され、それではとトランプが立ち上がった。
もちろん、中国を本気で潰す気なら武力戦争で潰せる。しかし、国際的には許されない行為のため、米国はやり方を変えた戦争を仕掛けているだけでしょう。
ある意味、中国を野放しにしてきた前オバマ政権の責任は重い。オバマWin-Win(自分も勝ち、相手も勝つ)のキレイ事は中国を増長させた。本音より建て前の政治経済政策を展開していた。そこへ、トランプの台頭。「2035年に中国が米国を上回るような大国になる」だと?「やれるものならやってみろ、来るならいつでも来い!」というのが、トランプに限らず、米国の政治家の本音でしょう。Win-Win(自分も勝ち、相手も勝つ)からWin-Lose(自分が勝ち、相手は負ける)をハッキリさせる、米国をその気にさせたのは中国の軽はずみな発言にあった。
米国のトランプ政権が先制的に、まずは貿易面で戦争を仕掛けたとされるが、キッカケはこの中国の軽はずみな口撃からである。
2035年に中国が世界一の大国になる」 なら、まだ穏やかに済んだのかも知れません。理想を掲げるのが政治ですから。しかし、相手を名指しして、「2035年に中国が米国を上回る大国になる」 というのは実にまずい。意味はもちろん一緒なのだが、相手を特定する、特定の相手に対抗意識を燃やす、というのは、あまりにも軽はずみな発言でした。
ですから、貿易戦争、特に対中貿易戦争は終わることがないでしょう。米国の制裁に対して中国が報復するということは敵意あり、そう判断されます。
世間では、米国が一方的に仕掛けた米国が悪いというような風潮ですが、私fxdondonは軽はずみな中国の口撃が悪かった、米国と同様、そう判断します。