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オ-ストラリア住宅価格下落 中国投機筋による売り

オーストラリア・シドニーの住宅価格が大幅に下落している。2018年第2四半期(4~6月)の一戸建て住宅価格の中央値は、前年同期比で4.5%低下の114万4,217豪ドル(約9,455万円)となり、世界金融危機以来最大の下げ幅となった。不動産価値がここ1年で10%以上下がった地域もあり、投機的な不動産投資を続けてきた中国人投資家が逃げ足を早めているようです。

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(CNNMoney) アジア最大の富豪とされる中国の王健林氏が率いる大連万達集団(ワンダ・グループ)は、傘下のテーマパークなど観光施設数十カ所の株式の91%を売却する計画を発表した。
ワンダ創業者の王健林氏は1年前、米ディズニーが中国で展開する事業を壊滅させると宣言。
王氏はテーマパークを柱として、娯楽、観光、スポーツ事業への本格進出を計画。ワンダは2016年の年次報告書の中で、江西省・南昌と安徽省合肥に新設したテーマパークの成功を足がかりに、海外進出を加速させる構想を明らかにしていた。
ワンダは積極的な事業拡大の影響で経営が悪化して債務が膨らんでいた。王氏は、今回の株式売却は経営状態改善の一助になるとの見方を示した。
王氏は以前から、米国などの娯楽産業に積極的に出資。2012年には米映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスを買収し、昨年はハリウッドの映画制作会社レジェンダリー・エンターテインメントを35億ドルで買収していた。
さらにハリウッドの大手スタジオの買収にも関心を示していたが、中国政府が資本の流出を食い止める目的で海外投資に対する規制を強化したことにより、王氏の野心にも歯止めがかかったとみられる。
中国の株式市場が大幅に下落している影響で、アジア最大の富豪とされる王健林氏はこれまでに総額130億ドル(約1兆5500億円)の資産を失ったことが、CNNMoneyの調べで分かった。
CNNMoneyがまとめたデータによると、グループの不動産部門、「大連万達商業地産」の株価は6月12日から38%下落し、王氏の資産は90億ドル近く目減りした。映画館チェーンの「万達電影院線」は36%安で王氏にとっては42億ドルの損失、ホテル開発の「万達酒店発展」は49%安で6000万ドルの損失につながった。商業地産と電影院線は昨年末から今年初めにかけて上場したばかりだった。


何やら中国バブル経済の歯車が狂ってきた、そう思わせます。