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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

円相場

ブル-ムバ-グ
円はドル以外の通貨に対しても上昇。通貨戦争への懸念からリスク回避の動きが強まっている上、日本銀行が月末の金融政策決定会合で金融緩和の副作用への対応を検討するとの観測が浮上していることが背景だ。23日午前の東京株式相場は続落。日銀の政策調整を巡る観測から国内債券市場では長期金利が一時2月以来となる0.09%まで上昇している。
クレディ・アグリコル外国為替部長は、日本もこのまま金融緩和を続けるのが難しい状況で、為替も株も戻していたという中で、当局は「将来のファインチューニングに備えてマーケットとの対話を探り始める方向に入ったのかもしれない」と指摘。トランプ大統領のツイートなど不規則発言に対する警戒感もあり、「ドル高になる方向ではない」とし、日銀会合が行われる月末までドル・円は「重くなりそう」とみている。
債券市場では長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが2月以来の水準に上昇した。日本銀行が来週に開催する金融政策決定会合で、大規模な緩和策の長期化で蓄積した副作用を軽減するための対応を検討するとの観測を背景に売りが先行した。
ロイター通信が複数の関係者の情報として20日に報じたところによると、日銀は30、31日の日程で開く金融政策決定会合で、利回り目標の柔軟化を検討する可能性もある。また、21日付の朝日新聞朝刊は、日銀が今回の会合では具体的な対応策について結論を出さず、声明文に緩和の副作用に配慮した政策を検討することを示す文言を盛り込む可能性があると報じた。