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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

本日は、株の空売り、ドル/円の売りに旨味がありそうか

本日の東京為替市場は、今月末の日米通商協議(FFR)に向けて、トランプ米大統領のドル高けん制発言を受けて続落を予想する。
トランプ米大統領は、「中国や欧州連合EU)などは、自国の通貨と金利を低い水準に操作してきた。一方で米国はドルが日々強さを増す中で利上げを続けており、我々の大きな競争上の優位性を奪っている」とツイートした。ムニューシン米財務長官は、中国に関して、「通貨安が彼らに不当な優位性をもたらすことは疑いない。我々は彼らが通貨を操作していないかどうか非常に注意深く検討する」と述べた。7月6日に勃発した米中貿易戦争は、米国の対中制裁関税第一弾(340億ドル規模)に対する中国の報復関税に加え、中国による中国人民元安誘導、米国によるドル安誘導という通貨安戦争の様相を呈し始めている。
今月末には、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と茂木経済財政相による日米通商協議(FFR)が開催されるが、日米貿易不均衡是正のために、鉄鋼、アルミニウム、自動車関税に加えて、米国政権の「伝家の宝刀」であるドル安・円高圧力に要警戒となる。
トランプ米政権は、2月の「大統領経済報告」において、米国の自動車産業による日本の自動車市場へのアクセスが困難であることを問題視した。そして、日米貿易不均衡是正への対応策として、為替相場の調整、すなわち、ドル安・円高を挙げている。4月の米財務省の「為替報告書」では、日本は監視対象国のままであり、日本円は「実質実効レート」だけではなく、「名目レート」でも円安である、と指摘している。
テクニカル分析の上値抵抗線は、126.86円を起点とする抵抗線は114.57円、118.66円を起点とする抵抗線は111.46円に控えている。
ユーロドルは、トランプ米大統領のドル高けん制発言や26日の欧州中央銀行(ECB)理事会での利上げ時期への警戒感から下げ渋る展開か。
DZHフィナンシャルリサーチ

円建てCME先物20日の225先物比200円安の22520円で推移している。為替市場では、ドル・円は111円20銭台、ユーロ・円は131円50銭台。
本日は、株の空売り、ドル/円の売りに旨味がありそうか。