fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

英国の欧州連合(EU)離脱の楽観ぶりが仇に?

毎日新聞
【ロンドン三沢耕平】来年3月に欧州連合(EU)を離脱する英国が迷走している。離脱を決めた国民投票から丸2年が経つが、英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの国境問題がネックとなり、EUとの離脱交渉は進展していない。交渉が決裂し、通商協定などを決めないままの「無秩序な離脱」が現実味を帯びてきた。
国民投票から2年を迎えた23日。ロンドン中心部では国民投票の再実施を求める大規模なデモが行われた。主催者によると、参加者は約10万人。「離脱を止めろ」などと書いたプラカードを手に首相官邸近くを行進し、理髪店を経営するハリスさん(49)は「このままでは大変なことになる。メイ首相はもう一度、我々の声を聞く機会を作るべきだ」と話した。
メイ首相は、EU域内との無関税を定める「関税同盟」から脱退する方針を固めている。

ブルームバーグ Suzi Ring)
ベーカー&マッケンジー法律事務所が25日公表した英国の欧州連合(EU)離脱交渉に関する調査によると、調査対象であるEU6カ国の企業幹部800人のうち半数近くが、英国がEU離脱を決めた2年前の国民投票以来、同国での投資を減らしたと回答し、離脱交渉の状況に不満を募らせていることをうかがわせた。
75%はEUが英国に譲歩し、同国との通商合意を確保すべきだとの見解を示したものの、通商合意で英国に懲罰的な扱いを課すよう望むとする意見も3分の1余りに上った。
同事務所の通商問題担当弁護士、ロス・デントン氏は「英国の離脱合意には期限が迫っている。最終的な形態への明確さが全くなければ、EUと英国の企業は自らの手で問題に対処するしかなくなる。今回の調査が示唆するように、EU27カ国の企業が英国での投資を見直したり、打ち切ったりすることを続ければ、長期的に英国経済を損ねる恐れがある」と指摘した。
関係者が先週ブルームバーグニュースに語ったところによると、今週のEU首脳会議終了後にEU首脳は交渉決裂が現実的な可能性としてあり得ると警告を発する見通し。各国首脳はそれぞれの政府に対し、こうしたシナリオへの緊急計画策定の指示を検討している。


なるほどね。なぜ、英国の欧州連合(EU)離脱がハ-ドブレグジットになると見込む筋が2割と少数派なのかがわかります。
75%はEUが英国に譲歩するという観方なんですね。英国側が自分勝手に欧州連合(EU)から離脱すると決めたにも係わらず、EUが弱者のごとく英国のわがままを受け入れて譲歩すると思っているようです。おめでたい考えですねぇ。
こういう考えが主流だと思うと、より一層、ブレグジットショックの第二弾が引き起こされる思いが強くなりました。
そして、通商合意で英国に懲罰的な扱いを課すよう望むとする意見が3分の1と、これまた少ないですね。欧州連合(EU)の和を乱す英国に対して、懲罰的な扱いを課して当然だと思いますがね。