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豪中銀金融政策発表は5日

オーストラリア・クイーンズランド(QLD)州から出荷される原料炭のFOB(本船渡し)価格が、1トン当たり5米ドル(約548円)上昇の188.3米ドルと、過去6週間で最高値を付けていることが分かった。中国の鉄鋼需要の復調も背景にある。

オーストラリアの労使裁定機関フェアワーク委員会(FWC)は3日までに、2018年7月1日から最低賃金を1週間当たり(38時間労働)719.2豪ドル(約5万9,616円)と、これまでより3.5%増額すると発表した。時間給は18.93豪ドルとなり、過去8年間で最大の上げ幅は約230万人の労働者に恩恵があると見込まれている。

いよいよオ-ストラリアで賃金上昇が観られ、インフレが高まる気配が示されると、利上げ観測が浮上しやすくなる。
コモディティ価格がいろいろと上昇するも、主力の鉄鉱石価格は今のところ冴えない。鉄鋼関係で米国が保護主義的な政策を打ち出しているため、鉄鉱石需要が思うように増加していない。
すべてにおいて利上げを急ぐ必要性は観られないが、いずれは利上げされると観ていいように思える。
まずは、豪中銀金融政策発表を5日に控えているので、声明内容でインフレ率が当面低い水準で推移し、18年に2%を若干上回るというこれまでの見通しを踏襲してくるのかが注目され、文言に変更があれば市場は素直に豪ドル買いへ動くだろう。