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米財政赤字、今年度10カ月で前年度全体を上回る8668億ドルの赤字

19年度米財政赤字、当初10カ月で前年度全体を上回る-8668億ドル
ブル-ムバ-グ
共和党主導の減税や連邦歳出の増加、人口高齢化で財政収支悪化
●議会予算局は21日に今後10年間の財政・経済最新見通しを公表
財務省が発表した2019会計年度当初10カ月(18年10月-19年7月)の財政収支は8668億ドル(約91兆2500億円)の赤字となり、赤字幅は前年度同期に比べ27%増えた。
歳出の伸びが歳入の伸びを大きくしのぎ、米国の19年度の財政赤字は当初10カ月で既に前年度全体の赤字幅を上回った。前年度の赤字は全体で7790億ドルと、12年度以来の規模だった。
19年度当初10カ月の歳入の伸びは3%で、歳出の伸び(8%)を下回っている。トランプ政権が賦課した輸入関税による収入はまだ規模はそれほど大きくないものの、当初10カ月で570億ドルと前年度同期の約2倍に増えた。
共和党主導の減税や連邦支出の増加、人口高齢化が財政収支の悪化につながっている。ただ共和党は、昨年実施された税制改革が経済成長を刺激して歳入増をもたらすと主張している。財務省のデータでは、当初10カ月の法人税収は3%増、個人所得税収は1%増となった。
米議会予算局(CBO)は、22年度以降は年間の赤字幅が1兆ドルを上回って推移すると予想している。CBOは21日、今後10年間の財政・経済状況について最新の見通しを公表する予定。
財務省によれば、7月単月の財政収支は1197億ドルの赤字。前年同月は769億ドルの赤字だった。

財政赤字、7月までの10カ月累計で91兆円
日経新聞
【ワシントン=長沼亜紀】米財務省が発表した財政収支によると、2019会計年度(18年10月から19年9月)の7月までの10カ月の赤字額は累計で約8668億ドル(約91兆2900億円)となり、前年度の同時期の赤字額と比べ27%増加した。歳出の伸びが歳入の伸びを上回り赤字が拡大した。
歳入は約2兆8602億ドルで3%増えた。堅調な景気の下、雇用や賃金の増加で個人所得税収入が増えたのが主因。このほか、トランプ政権が中国などからの輸入品に課した制裁関税収入は590億ドルとなり、前年度の同時期と比べ75%増えた。ただ、関税収入は歳入全体の2%にすぎない。
一方、歳出は約3兆7270億ドルで8%増えた。社会保障医療保険や国防支出が増えたほか、債務利払いも膨らんだ。
7月単月では、財政収支は約1197億ドルの赤字で、赤字額は前年同月比56%増えた。歳入が2513億ドルで前年同月比12%増えたが、歳出は約3710億ドルで23%増えた。

月次財政収支
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