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離脱延期よりハッキリと離脱しろ?

メイ首相が欧州連合(EU)とまとめた離脱修正案を下院が再び大差で否決したことで、英産業界の不満は限界点に達しつつある。
EU離脱をめぐる不透明感が既に投資を抑制し、経済成長に打撃を与えており、今回の政治劇で不確実性がさらに高まることになる。
英産業連盟(CBI)のキャロリン・フェアバーン事務局長は「もうたくさんだ。政治の機能不全はこの日を最後に終わらせるべきだ。サーカスのようなこの騒々しいショーを議会が止めるときが来た」との声明を発表した。
英国商工会議所(BCC)のアダム・マーシャル事務局長も「実業界はウェストミンスター(英議会)に何度も裏切られてきた。29日に混乱を伴う無秩序な離脱を許せば、政治的怠慢は新たな極みに達するだろう」とのコメントを出した。(ブルームバーグ

議員にも、この思いがあるでしょう。
離脱延期の採決で否決というサプライズに期待。

EU離脱をめぐる不透明感が強まる中、英国の食料品店が「合意なき離脱」という最悪の事態に身構えている。英国は食品の多くを輸入に頼っており、英国がEUの合意なしに離脱した場合、野菜や果物といった食材を調達できなくなる恐れがある。関係者からは「合意なき離脱となれば、英国の食卓は大きく変わる」との声が上がる。
合意なき離脱となれば、英国内では食品の供給不足に陥り、いままで英国人が食べていた食材が食料品店の棚から突然、姿を消す公算が大きい。
ラム肉は英国の畜産品の中で最大の輸出品であるため、ラムチョップはいつでも食べられる。しかし、英国を代表する料理の一つであるフィッシュ・アンド・チップスに使われるタラの約9割はノルウェーアイスランドなどから輸入している。
食料品店の店頭から消える食材は野菜・果物、タラだけではない。アイルランド産のバターやチェダーチーズも店頭から消える恐れがある。合意なき離脱の場合、北アイルランドの農家はチーズに加工するための牛乳をEU加盟国に輸出できなくなるからだ。
英国人が好む紅茶の茶葉、コーヒーやワインも全て海外からの輸入に頼っている。英国ワイン・スピリッツ協会(WSTA)のリポートによると、2017年の英国のEUからのワインの輸入量は4億8000万本に達したという。
合意なき離脱となれば、これまで英国の食卓を彩っていた紅茶や野菜・果物、チーズなどが姿を消し、肉とパン、豆類が中心だった産業革命時代への逆戻りを余儀なくされそうだ。