fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

英国 2度目の国民投票提案を断念

英国 2度目の国民投票提案を断念 労働党党首が協力応じず=超党派

2度目の国民投票実施を求める下院の超党派議員グループは24日、国民投票の再実施に向けた提案を行うことを断念したと発表した。最大野党・労働党のコービン党首の協力が得られず、下院での可決のめどが立たないためと、フィナンシャルタイムズが伝えた。
残された道は、現在のメイ政権の合意案で過半数が妥協するか、解散総選挙で離脱日を延期するようにもっていく延命策か、合意なき離脱で我が道をいくか、この3つの中の1つです。

【ロンドン時事】英国の欧州連合EU)からの離脱をめぐり、英政府・議会が事態を打開できずに行き詰まる中、企業は何の取り決めもないままEUを離れる「合意なき離脱」への備えを加速させている。
3月29日に予定する離脱が約2カ月後に迫る中、経済界はしびれを切らし始めた。
EU離脱派の無謀な主張に耳を傾けてはならない。彼らは『英国の大きな工場を外国に移せっこない』というが、それは間違いだ」。欧州航空機大手エアバスのエンダース最高経営責任者(CEO)は今月23日公開の動画で、英撤退をちらつかせ、合意なき離脱の回避を強く訴えた。
すでに準備に入った企業も多い。自動車業界では、英ジャガー・ランドローバーや独BMW、日本のホンダがそれぞれ離脱後に英工場の操業を一時停止する方針。合意なき離脱とならなかったとしても、混乱を避けるのが狙いだ。米フォード・モーターは合意なき離脱の場合、今年だけで損失が約8億ドル(約880億円)に上ると試算する。
英製薬工業協会(ABPI)によると、製薬各社は英国とEUの双方で医薬品の在庫積み増しとサプライチェーンの見直しに着手した。一方、日本の電機大手パナソニックが欧州本社を既にオランダに移転したほか、ソニーも3月にオランダに移す予定だ。
ハモンド財務相は24日、財界首脳らとの会談で「あなた方のいら立ちは感じている。しかし、政治はビジネスのようには動かない」となだめるのに必死。ただ、メイ首相は「合意なき離脱を避けたいなら、私の合意案を支持すべきだ」と強気の姿勢をなおも崩していない。 

もうここまで企業も準備しているので、合意なき離脱は既定路線として身構えているでしょうし、ここで合意されてもいい迷惑か?(苦笑)
そもそも、英国はEUからの逃げ得を考え、EUは逃げ得を許そうとはしないのだから、合意に至れるわけがありません。いろいろ回り道して行き着くところは、合意なき離脱しかないと思いますが。
まぁ、合意があろうと無かろうと、結論は英国はEUから離脱する。この事実だけで、英国の将来は不安なものとなる。
英国という連合王国を構成する4カ国のうち、イングランドウェールズでは過半数の人がEU離脱を支持した。
スコットランド北アイルランドでは、残留を求める人の方が多かった。
合意なき離脱は、これら4つの国の分断も覚悟する必要がある。
フィナンシャルタイムスは、分断は拡大する可能性の方が高く、その際には連合王国という国の構成が犠牲になるだろうと報じている。
英国領北アイルランドがユーロ圏のアイルランドと併合すれば、そもそも国境などいらなくなる。アイルランド統一、そんな妄想もしたりして。
英国連合の崩壊、これが私fxdondonが見込む、ポンド下落の第2ステージとなります。