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今夜発表の英国雇用統計

英求人雇用連盟(REC)と金融情報サービス会社IHSマークイットは、11月の英国雇用市場調査を先日発表した。正規雇用は比較的緩やかなペースで拡大しているが、昨年10月以降で2番目に低い伸びとなった。非正規雇用も伸びは減速し、過去2年で最低水準となった。
好調が続いてきた英国雇用環境も変わりつつある。もちろん、大きな要因はブレグジットである。
そして今夜、英国国家統計局から雇用統計の発表がある。米国同様、英国の雇用もピ-クも終えているでしょう。
まず、失業保険申請件数は増加している。
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そして、昨夜発表された英国経済指標の中で、鉱工業生産は大きく落ち込んでおり、ひょっとすると人員削減の動きがあるとも考えられる。そして、ノ-マ-クだったのが、建設受注高。なんと、前年比で-30.7%と激減ともいえる落ち込みぶりだった。
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余談になるかも知れないが、約4万3000人もの従業員を抱えていた英国の巨大建設会社カリリオン(Carillion)が、2018年1月に突然、経営破綻した。約3万社に及ぶ下請けの建設会社などは工事金が支払われていないということで大騒ぎになったものです。
英国では住宅の他、商業用物件にも大きく影響が及んでいる可能性もある。
普通に考えて、英国企業の現状はブレグジットに備え、雇用拡大に動くことは考えづらい。なぜ、失業保険申請件数が増えているのかは、すべてブレグジットに行き着く。
個人的には、米国同様、今夜発表の英国雇用統計も市場予想を下回るのではないかと観ています。