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膨張する米企業債務、景気悪化で破産増

フィナンシャルタイムズ
ジャネット・イエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長は企業債務について懸念している。貸出基準が「著しく劣化」しており、景気悪化が破産急増を招く危険があるという。この指摘は的を射ている。米企業のレバレッジ(負債比率)は過去最高水準にある。負債総額は9兆4000億ドル(約1129兆円)で、米国の国内総生産GDP)の46%。リーマン・ショック前と同水準だ。
現在、投資適格社債発行の半分がジャンク(投資不適格)級の一歩手前のBBBの格付けだ。
格付けが一段階下がるだけで売りに動き、ジャンク債市場が供給過剰になり、投資適格社債市場も打撃を受ける恐れがある。

また、世界の企業によるドル建ての借金が膨張している。2017年末に米国企業を除き6兆ドル(約640兆円)と10年前の2倍以上。ドル高が進むと企業の債務返済負担が増え、さらなる信用低下に見舞われる恐れがある。アジア通貨危機を教訓に新興各国は備えを強化しているが、米インフレ観測などから金融市場もドル債務のリスクを意識しつつある。
まぁ、いつの世も「綱渡り的」な企業は多くあります。ゾンビ企業にとって、生き残りをかけた時代がこれからやってきそうです。