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高まるハードブレグジット危機

ロイター
英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題でメイ英首相が自身の離脱案見直し圧力を受けている。EU加盟国アイルランドと英領北アイルランドの国境問題を巡る週末の協議が不調だったためだ。
来年3月の離脱まで半年を切るなか、今週17─18日にEU首脳会議が開催される。英、EU双方はそこで、離脱交渉の進展を目指している。
しかし、現段階で、意見の隔たりは埋まっていない。アイルランドのコベニー外相は、いかなる合意にせよ「多くが期待していたより若干時間を要する」との認識を示した。
北アイルランド民主統一党DUP)の幹部は、合意なき離脱は「おそらく避けられない」との見解を示し「これまでのEUの対応、そして彼らがメイ首相を追い込んだ窮地を考えると、現時点でわたしが予想し、下院議会の過半数を占めるとみられるのが合意なき離脱だ」と語った。
ジョンソン前英外相も、交渉が「今や危機に瀕しつつある」と指摘。
「英憲法改正を想定し、EUはわれわれにあからさまに侮った態度で接している」と述べた。
一方、EU側は、メイ首相が国内の不協和音を収めることを期待し、自分たちは「冷静を保ち交渉を続ける」としている。


まぁ、無理だと思いますがね。
普通は、いろいろな過程を経て結果はこうなった、という道筋が出来上がるもの。
しかし、もうニーマルショックが起きるという結果が確定していると観る筋は、ブレグジットショックや一帯一路ショック、新興国ショック、貿易戦争や通貨戦争など、いろいろな過程が複合的にショックを引き起こすものとしか思えません。道筋がもう出来上がっていて、その一つ一つの結果待ちといったところです。
これらが複合して連鎖的に世界経済に影響すると、前回の金融危機がちっぽけなものに思えてきます。
著名投資家がニーマルショックを予想するのにも理由があるわけで、ただ面白おかしく危機をあおっているわけではありませんしね。
20代の若い方の中には、リーマンショックとか銀行総破綻の危機を昔話のように聞いたことしかないのでしょうが、株式相場や為替相場がこれほどまで一変するのかと自分の目で確認できるかもしれませんよ。