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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

やばそうな新興国

やばそうな新興国

ブルームバーグ
アルゼンチンのマクリ大統領は国際通貨基金IMF)に対し、信用枠(500億ドル=約5兆5700億円)に基づく融資実行の前倒しを要請したことを29日明らかにした。アルゼンチンは財政危機を緩和させるためIMFに支援を求め、6月に同国へのスタンドバイ取り決めを承認した。
2年間で2度目のリセッション(景気後退)に陥ったアルゼンチンでは、インフレは30%近く、借り入れコストは世界で最も高い。
IMFとの合意に基づけば、アルゼンチンは6月に初回実行分として150億ドルを受け取り、9月に30億ドルが融資される予定だった。マクリ大統領は前倒しを要請した額については明らかにしなかった。
マクリ大統領は、「アルゼンチンとIMFは、来年の財政プログラムのコンプライアンスを保証するべく、必要な資金は全て融通することで合意している。国際的な見通しが悪化する以前に生じた不透明感を払拭させるのが、今回の決定の狙いだ」と説明した。

そして、トルコ。

ロイター
トルコ統計局は8月の経済信頼感指数が前月比9%低下し、2009年3月以来の低水準の83.9ポイントになったと発表した。
同指数は100を上回れば経済の見通しに楽観的なことを、下回れば悲観的なことを示す。

米国との対立で通貨リラが急落したトルコに、インフレ加速による景気悪化の影が迫っている。食料品から工業原材料まで多くを外国に頼る同国では、通貨安で輸入コストが大きく上昇した。街中では数週間で2~3割値上がりした商品も珍しくない。価格転嫁を迫られた小売りの現場からは、消費者の萎縮を嘆く声が目立った。通貨が安定に向かわなければ経済の悪化は避けられない。