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オ-ストラリア政局混迷

【8月22日 AFP】オーストラリアの与党・自由党の党首選が21日に行われ、マルコム・ターンブル首相が再選された。ピーター・ダットン内相との一騎打ちを48対35で制し、辛くも「首相降ろし」の動きを切り抜けた格好だが、ダットン氏を含め閣僚少なくとも10人が辞意を表明しており、政権運営は依然として厳しい状況が続くものとみられる。
自由党の支持率は数か月にわたって低迷しており、20日には電力価格が高騰する中で二酸化炭素排出量の削減目標を法律に盛り込むというターンブル氏の政策に対し、党内から反発の声が上がった。
今回の党首選で党内にターンブル氏を支持しない議員が多数存在することが浮き彫りとなり、22日、ダットン氏は電話攻勢やテレビ・ラジオへの出演などで反ターンブルの支持集めに奔走した。
豪公共放送ABCとスカイニューズ(Sky News)によると、党首選の敗北を受けてダットン氏が内相を辞任したほか、保健相や貿易相を含む閣僚9人が辞意を表明している。
ただ、これまでのところターンブル首相が辞任を承認したのはダットン氏とコンセッタ・フィエラバンティ・ウェルズ国際開発・太平洋担当相の2人のみだという。

シドニー時事】オーストラリアの与党勢力・保守連合を主導する自由党は21日、議員らによる党首選任のための投票を行い、首相を務めるターンブル氏(63)が再選された。党内で広がった「首相降ろし」の動きをかわしたターンブル氏だが、来年5月までに行われる次期総選挙で与党勢の苦戦が予想されることから、予断を許さない状況が続きそうだ。
豪州で7月、5選挙区で行われた下院補欠選挙は、野党が全議席を維持した。世論調査でも次期総選挙では「保守連合が最大野党・労働党に敗れる」とターンブル首相には暗い予想が続く。
首相が主導した新エネルギー政策では、党内の支持が得られず、首相は20日、温室効果ガス削減義務の法制化を断念した。首相の指導力に党内の不満は高まる一方だ。