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ベネズエラ 今年のインフレ率が100万%へ

IMF国際通貨基金は、政治や経済の混乱が続く南米のベネズエラで、今年のインフレ率が100万%と、歴史的な水準に上るという予測を発表し、市民生活は悪化の一途をたどっています。
ベネズエラでは、反米を掲げるマドゥーロ大統領が独裁色を強めて政治や経済が混乱する中でハイパーインフレや物不足が続き、150万人とも言われる人々が隣国のコロンビアやブラジルに避難する事態になっています。
ベネズエラでは去年1年間のインフレ率が4万6000%でしたが、これを大幅に上回る100万%に達する見通しです。
ベネズエラの現状についてIMFは、「第1次世界大戦後のドイツや2000年代後半のジンバブエと状況が似ている」として、歴史的なハイパーインフレになっていると指摘しています。
ベネズエラは豊富な石油資源がありますが、極端なインフレにより自国の通貨で外国との取り引きをすることが困難な状況に陥っています。反米を掲げるマドゥーロ政権に対して米国などからの圧力がさらに高まることも予想されます。
ベネズエラは世界有数の産油国で、埋蔵量では世界1位とされる。ただ、汚職問題、生産設備の老朽化や膨大な債務などの影響で産油量は減少基調を続けている。
原油は同国輸出額の約95%を占める圧倒的な外貨の獲得源。経済危機に歯止めがかからず国民は日常必需品や医薬品不足などの生活難にあえぎ続けている。
実に、もったいない国です。