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ハ-ドブレグジットは、もはやリスクじゃなくファクトでしょ

(ロイター) ハント英外相は23日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉において、EU側の姿勢の変化がなければ、合意なき離脱となるリスクがあるとの認識を示した。辞任したジョンソン前外相の後任として就任後、初の外遊でドイツを訪問したハント外相は、ドイツが「英国にとって世界で最も親しい国の一つ」であり、両国が「ルールに基づく国際秩序」へのコミットメントを共有していると述べた。
ハント外相は、英国のEU離脱が合意のない無秩序なものとなった場合、英国民はEUを非難し、「一世代」にわたるEUに対する姿勢を形成することになるとの見解を示した。
一方、ドイツのマース外相は、ドイツは秩序ある英国のEU離脱を望んでいると語った。


しかし、英国はどこまで自分勝手、身勝手なんでしょうか。
「英国のEU離脱が合意のない無秩序なものとなった場合、英国民はEUを非難」?
いいとこ取りの英国の提案をEUが妥協しろってことですね。
関税問題やら移民問題やら複雑な問題解決が必要になるとわかっていながら、国民投票でEU離脱を先に決めてしまったのは英国です。EU側は「秩序ある英国のEU離脱を望んでいる」と穏やかな表現で回答しているが、「あんたら、何様のつもり?」とあきれ返っているでしょう。自分なら、そう思います。
「EU離脱(ブレグジット)交渉において、EU側の姿勢の変化がなければ、合意なき離脱となるリスクがある」というのは、EUに問題があるのではなく、英国に問題があることは明らかです。
相場格言で、人は転ぶと石のせいにする、でなければ坂のせいにする、でなければ履いている靴のせいにする、というのがあります。まさに、今の英国の状況とダブります。「英国が転ぶのはEUのせいだ」と。
私fxdondonは前々から観ている通り、合意なき離脱、ハ-ドブレグジットが現実に引き起こされるものと疑いません。2019年3月前に多少の合意らしきものがあるにしても、EU側は英国の身勝手をすべて鵜呑みにするほど寛容ではないでしょう。
逆に、第二・第三の離脱国を出さないよう、「見せしめ」「公開処刑」として厳しい姿勢は崩せないでしょう。