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カナダ中銀、政策金利1.50%に引き上げ 追加利上げも示唆

[オタワ 11日 ロイター] - カナダ銀行(中銀)は11日、政策金利を予想通り1.25%から1.50%に引き上げた。段階的な追加利上げが正当化されるとの見解を示したが、貿易摩擦の高まりが投資や輸出に予想以上の影響を与える恐れがあると警告した。
利上げは今年1月以来で、昨年7月に始まった利上げサイクルでは4度目となる。声明では、貿易リスクを巡り比較的楽観的な見方を示したことから、カナダドルは約4週間ぶり高値に上昇。エコノミストは、年内に追加利上げを想定しているとの見方を示した。
中銀は、米国との報復関税の応酬が産業や雇用の調整をやや難しくしているものの、関税が成長やインフレに与える影響は大きくないとの見方を示した。
今回の声明では、今後の利上げに関する従来の文言が微調整された。指標に沿って段階的なアプローチを取る一方で、利上げに対する経済の調整、生産能力の動向、賃金圧力のほか、「貿易措置への企業や消費者の対応」を監視するとした。
BMOキャピタルマーケッツの首席エコノミスト、ダグ・ポーター氏は「一見したところ、予想よりもやや楽観的でタカ派な印象を受けた。通商面で多少の懸念があることもうかがわれる。全般的には前進かつ上向きの姿勢が見受けられることから、これで年内利上げ打ち止めとはならないだろう」と述べた。
経済成長率見通しは、予想より強い米経済を背景に第2・四半期が2.8%と、前回4月時点の2.5%から上方修正した。一方、第3・四半期は1.5%への鈍化を見込む。向こう2年間の成長率は平均で約2%とした。
インフレ見通しは今後2.5%程度に上昇し、来年後半までに2%に鈍化するとした。賃金の伸びは約2.3%で推移しているが、スラック(需給の緩み)のない労働市場の下で想定される水準には到達していないとした。


カナダ銀行中央銀行)は11日、主要政策金利の誘導目標を0・25%引き上げ、1・50%にすると発表した。利上げは1月以来。堅調な経済を背景に今後も緩やかな利上げを続ける方針を明らかにした一方で、貿易摩擦の影響を注視する姿勢も示した。
カナダ銀行は発表文で「保護貿易主義の一層の高まりは、世界経済の最大の脅威だ」と指摘。「ドル高や貿易摩擦への懸念を反映し、カナダ・ドルは下落傾向にある」と分析した。 米国が発動したカナダ製の鉄鋼とアルミニウムの輸入制限と、カナダによる報復措置の影響について「適応するのが困難な産業や労働者が出ると予想されるが、カナダ経済全体に与える影響は限定的とみられる」との見解を示した。(共同)


まぁ、カナダは市場との対話がうまくいっているようで、予想通りの利上げとなった。
一方、市場との対話が成り立たない英国はどうなるか?