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米西部「史上最悪規模」の山火事

アメリカ西部で史上最悪の規模となっている山火事はおよそ2か月たった今も続いていて、これまでに少なくとも36人が死亡しました。ロサンゼルス近郊では歴史的な天文台に火の手が迫るなど被害が拡大していて、各地で懸命な消火活動が続けられています。

アメリカ西部では乾燥などのため、7月の終わりから大規模な山火事が発生し、焼失面積はカリフォルニア州でおよそ145万ヘクタール、隣のオレゴン州でもおよそ40万ヘクタールに上っています。
一連の山火事ではこれまでに少なくとも36人が死亡し、行方が分からない人もいて捜索が続けられています。
カリフォルニア州では、ロサンゼルス郊外の山中に1904年に作られた、「ウィルソン山天文台」にも火の手が迫っています。この天文台では1920年代に、当時世界最大だった100インチの大口径の反射望遠鏡を使って、天文学者エドウィン・ハッブルが「アンドロメダ銀河」を観測し、私たちの銀河とは異なる銀河系であることを発見したほか、その後、宇宙の膨張を示す証明につなげたことで知られています。
現在、天文台の関係者は避難し、消防隊員1500人が夜を徹して消火活動にあたっています。
大規模な山火事はカリフォルニア州だけで20か所以上で起きていて、各地で懸命な消火活動が続けられています。

火事範囲 先月18日~19日の間で5倍近くに

この山火事で、カリフォルニア州の火事の範囲が先月18日から翌日の間に5倍近くに広がったことが衛星データなどの解析で分かりました。専門家は、前線の通過に伴う落雷や強風によって火が一気に広がったものと見て、同じような気候が続く来月いっぱいまで山火事が引き起こされる可能性があると指摘しています。
アメリカ西部で続いている山火事について、NASAアメリカ航空宇宙局のデータをもとにNHKが専門家とともに解析したところ、カリフォルニア州の火事の範囲は先月18日時点の推計でおよそ3万3000ヘクタールでしたが、翌日にはおよそ15万400ヘクタールと、1日で5倍近くに広がったことが分かりました。
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