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米銀 不良債権の津波に備え3.7兆円-実際は予測不能

ブルームバーグ
JPモルガンなど6行、不良債権津波に備え3.7兆円-実際は予測不能

●どこまで悪い状況になるかは実際のところよく分かっていない
●「極めて特異な局面だ」とJPモルガンのダイモンCEOは指摘

JPモルガン・チェースシティグループなど大手米銀6行は、不良債権の「津波」に備えて、4-6月(第2四半期)決算で総額350億ドル(約3兆7500億円)の引当金を積んだ。しかし、どこまで悪い状況になるか、実際のところよく分かっていない
通常なら近く発生するであろう貸倒損失を示唆するはずのデータも、数多くの政府プログラムが消費者や企業を一時的に支える現状では、金融界の物理法則に従って動いていない。何千万という米国人が職を失ったにもかかわらず、融資の延滞率は予想外に低下した。
米銀大手は今週発表した4-6月決算で多額の貸倒引当金を計上したが、経営トップらはそれらの数字を重視し過ぎないよう投資家に強く促した。
シティのマイケル・コルバット最高経営責任者(CEO)はアナリストらに対し、「われわれは傾向を示すサイクル(周期)もモデルもない完全に予測不能の状況に置かれている」と発言した。
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOも「極めて特異な局面だ。通常のリセッション(景気後退)では失業率も延滞率も上昇し、住宅価格は下がるが、今はどれも当てはまらない。貯蓄と所得は増え、住宅は値上がりしている」と指摘した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハンCEOはアナリストとの電話会議で、「現時点で11%の失業率と整合的な現象は何も見えない」と語った。