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米国経済 再沈下へ

FRB連邦準備制度理事会は全米各地域の景気の状況をまとめた最新の経済報告を公表し、新型コロナウイルスの感染の再拡大を背景に、店を再び休業したり、従業員を解雇したりする事例が報告されました。

FRBは15日、全米の12の地区連銀がまとめた「ベージュブック」と呼ばれる最新の経済報告を公表しました。
それによりますと、全体の景気は経済活動の再開でほぼすべての地域で自動車などの消費が増えたとしたものの、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準をはるかに下回っていると分析しています。
各地域からの報告では、先月からウイルスの感染者が再拡大していることを受けて、中西部や西部の州などで店を再び休業する動きも相次いでいます。
また、最近になって従業員を解雇する事例も報告されていて、ボストン連銀が管轄する東部地域のおもちゃメーカーは8月までに売上げが回復しなければ大幅な人員削減に踏み切る計画を立てているということです。
さらに、従業員の雇用をできるかぎり少なく抑えたり、給与をカットしたりする動きも各地域から報告されています。
アメリカ経済は経済活動の段階的な再開で最悪期を脱したとみられていますが、回復のレベルは当初の想定よりも弱くなるという見方が増えてきています。