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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

金投資に期待する投資家

チューリヒ/ロンドン 18日 ロイター] - 株式市場が新型コロナ危機を受けた暴落から急速に持ち直しているにもかかわらず、世界の富裕層に投資助言するプライベートバンク(PB)が、金の持ち高をもっと増やすよう勧めている。株高がどれほど強いか、世界の中央銀行による惜しげもない資金供給の影響がどれだけ長く続くかについて懐疑的なためだ。
コロナ危機以前、大半のPBが顧客に推奨する金の保有比率はゼロか、ほんのわずかだった。今や、一部のPBは顧客のポートフォリオの最大10%を金に向かわせている。中銀の大規模な資金供給による債券利回りの低下ぶりで、利息を生まないはずの金の魅力が相対的に向上したほか、中銀の資金供給がインフレリスクにつながり、金以外の資産や通貨の価値を減じかねないからだ。
金価格は既に1オンス=1730ドルと、年初来の上昇率は14%に達しているが、PBの多くは金の一段の値上がりを見込んでいる。金はインフレとデフレの両方のヘッジに使える。
モルガン・スタンレー(MS.N)のウェルスマネジメント部門責任者、リサ・シャレット氏は「マネーサプライや資金供給拡大が重しとなって、最終的にドルは下落するとみる。こうしたことが金をかなり堅調に推移させるだろう」と語った。