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WHO南アフリカ事務所所長 ウィルスは「長く居座る」

WHO南アフリカ事務所所長「長く居座る」

WHO=世界保健機関南アフリカ事務所のオーウェン・カルワ所長は、NHKのインタビューで新型コロナウイルスのアフリカでの広がりについて「突然増えて突然減少するのではなく、長期間、くすぶるように続く。今後も長く居座り続け、対応も続けなければならない」と述べ、長期的な対策が迫られることになるとの見通しを示しました。
また、アフリカでの感染者や死者がほかの地域に比べて少ないことについては、アフリカの人口が若いことや、世界のほかの地域に比べてウイルスが遅れて入ってきたことなどが考えられるとしています。
その一方で「そもそも検査態勢が不十分であることは指摘せざるをえない。感染者や死者が少ない傾向が今後も続くとは限らず、決して、対策を緩めることはできない」と強調しました。

世界の感染とアフリカ

アフリカでの新型コロナウイルスの感染は、アジアや欧米と比べて、遅れて拡大しています。
新型コロナウイルスは、ことし1月、中国の湖北省武漢で感染が相次ぐと、日本や韓国のほか、東南アジアなど周辺国に広がりました。
ヨーロッパでの感染は3月中旬から4月にかけてピークとなり、スペインやイタリア、フランスなどでは、1日あたりの感染者数が連日、数千人となりましたが、一方で、3月末時点でのアフリカでの感染者は全体でおよそ5000人にとどまっていました。
4月にはいると、アメリカでの感染が急速に拡大し、1日あたりの感染者数が3万人をこえる日が続きました。
5月には、中南米で感染が拡大し、ブラジルでは1日あたりの感染者数が連日1万人を超えました。
アフリカでも4月に入ってから感染の拡大が徐々に加速し、先月7日に感染者数が5万人となったあと、2週間後の22日には10万人に倍増しました。
さらに18日後の今月9日には、20万人近くにまで増加しています。
先月半ばには、アフリカ54か国すべてで感染者が確認されています。
なかでも、9日の時点で南アフリカが5万879人、エジプトが3万5444人、ナイジェリアが1万2801人など経済規模の大きい国で感染者も多くなっています。
一方、感染者の累計が1000人以下の国も多く、東部のウガンダなど死者が出ていない国もあります。
アフリカの多くの国での感染のピークはこれからだと予測されていて、WHOアフリカ地域事務局は抑え込みに失敗すれば、最大で4400万人が感染し、19万人が死亡するおそれがあると警告しています。