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ドル全面安

ブル-ムバ-グ
ドル相場が全面安。米中対立の激化回避を受けたリスクオンと米国での白人警察官による黒人暴行死への抗議活動の広がりが、ドルの売り圧力となった。ドル・円相場もドル売りが優勢となり小幅下落した。

ハイライト
ドル・円は午後3時22分現在、前週末比0.3%安の1ドル=107円51銭。ここまでの取引では107円86銭を高値に一時107円49銭まで下落
ブルームバーグ・ドル指数は前週末比0.4%安の1222.20

CIBC証券金融商品部の春木康部長

全体的にリスクオンの中で、全米で白人警察官による黒人暴行死への抗議活動が広がるなど、独自のリスクオフ要因が浮上しドル相場が嫌気されている
基本的には米中問題は第1段階の合意への影響は今のところはなかったというところは安心感につながり、リスクオンのドル全面安という形
リスクオンのドル売り・円売り地合いの中、ドルの売り要因が目立っており、ドル・円を圧迫

オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替コモディティ営業部の町田広之ディレクター

米中対立については、関税引き下げや第1段階の貿易合意の破棄などに触れない限り、リスクオフにはならないという市場のコンセンサスが出来上がった感じがある
地合いの底堅さは確認したが、株やクロス円の高値を買えるほどの材料はまだない

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

経済の実態を見るところに移行していくのか、流動性相場で株が高い状態が続くのかがポイント
判断がつきづらい状況の中で、ドル・円は107円台を中心に方向感が出ない展開が続きそう