fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

原油価格は産油国で格差 カナダは負け組筆頭 

原油取引価格は国・地域で違います。原油の質で価格差が生じています。
北海ブレント原油は欧州の原油指標、WTI原油は米国を中心とした世界の原油指標、ロシア・ウラル原油はロシアの原油指標、カナダ・WCS原油は世界の中で格安原油指標、OPECバスケット原油は中東の原油指標など様々です。
我々はWTI原油を一般的な原油指標としてますが、カナダ原油は「原油のドンキホ-テ」「原油ビッグカメラ」という激安原油価格になっています。

f:id:fxdondon:20200418214804p:plain

カナダ産原油は、1バレル4ドル台で取引されています。WTI原油の18ドル台というのは、非常にうらやましいでしょう。

だったら、日本も安いカナダ産原油を輸入すればいいじゃないかと思うのですが、そうもいきません。原油の質の違いで、石油精製の設備が違ってきます。日本では中東産原油に合った精製設備を有しているため、カナダ産においそれと切り替えることはできません。

今回のニ-マルショックで産油国は負け組となりますが、その中でもカナダは負け組筆頭と言えるでしょう。