fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

オ-ストラリア 近々格下げか?

現在、三大格付け会社による信用格付けで最高位(トリプルA)を付与されている国は、ドイツ、ルクセンブルク、オランダ、スイス、デンマークスウェーデンノルウェー、カナダ、シンガポール、オーストラリアの11ヶ国だけです。
米国は、S&PがダブルAに格下げしていますので、最高位グル-プに属していません。おそらく、米国の信用格付けは格下げの方向で見直されるでしょうが、近々格下げされる見通しではなさそうです。
現在の最高位格付け国の中で、どうやらオ-ストラリアが格下げされ、米国と同じグル-プへ転落しそうです。

オーストラリア国債の格付け
ムーディーズ Aaa 見通し: 安定的
S&P AAA 見通し: ネガティブ
フィッチ AAA 見通し: 安定的

格付け会社S&Pグローバル・レーティングは8日、オーストラリアの格付け「AAA」維持を確認しました。しかし、見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。新型コロナウィルスCOVID-19対策として大規模財政刺激策を打ち出したことを受け、財政状況の大幅悪化が見込まれると、見通しを引き下げたようです。
格付け機関は相変わらず財政支出の動向が大好物で、すぐに喰いつきます(苦笑)
南アフリカのような外貨建て債務を膨らませる国とは違って、日米やオ-ストラリアも自国通貨建ての政府債務を膨らませるだけですから、実際は大きな問題がありません。
そして、このところの原油価格が下落していますが、産油国ノルウェーやカナダに関してニュ-スが入ってきていません。