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パラジウムは南アフリカランドの『炭鉱のカナリア』か?

『炭鉱のカナリア』とは、何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆をいいます。これは、有毒ガスが発生した場合、人間よりも先にカナリアが察知して鳴き声(さえずり)が止むことから、カナリアが重宝されました。
先日、パラジウムの相場推移を観ていて、他の相場と何かの関連性がないかを模索していました。
ようやく、関連がありそうな相場を見つけました。それは、パラジウム南アフリカ・ランドにとっての『炭鉱のカナリア』ではないかということです。
もちろん、これは私fxdondonだけの感性で得られた推測に過ぎません。しかし、木材価格の推移から今回のニ-マルショックを的中させました。また、米レポ金利の推移からも、今回のニ-マルショックを的中させました。その意味では、そのへんのぼんくらエコノミストの経済予測より、よっぽど精度が高いものと自負しております。

2018年10月11日記事

fxdondon.hatenablog.com

 

2019年10月02日記事

fxdondon.hatenablog.com

 大局的には、景気サイクルが今回の危機を教示していました。

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では、肝心のパラジウム相場とUSD/ZAR相場の関連性について観てみましょう。
パラジウム価格とUSD/ZAR相場がリアルタイムに関係しているわけではなく、パラジウムの動きに遅れること1~2年後、南アフリカランドがその動きに追従するということです。つまり、木材価格や米レポ金利が後の世界経済崩壊を教示しているのと同様、パラジウムがUSD/ZARの『炭鉱のカナリア』かも知れないということで、それは現時点ではまだ推測に過ぎません。

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この仮説が正しいとすれば、南アフリカランド通貨危機がやってくるのは2021年から2022年頃となります。

現在の新型コロナウィルスによるコロナショックが長引き、今回の危機の結末が中国バブル経済の崩壊、つまりチャイナクライシスであったなら、南アフリカランド通貨危機は当然ながら、中国依存の大きい新興国全体が壊滅的状況に追い込まれることでしょう。