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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

AUD/USD この通貨ペアの特徴

AUD/USDでトレ-ドしている人もいると思います。

オ-ストラリアドルの特徴をよく知った上で取引している人には常識でしょうが、中にはビギナ-のようなロクに知識を持たずにオ-ストラリアドルを取引している人もいるかも知れません。まず、常識だけは覚えておいた方がいいでしょう。

AUD/USDというのは、銅の商品先物取引を行っているのも同然だということです。

AUD/USDでAUD買いUSD売りなら、銅先物取引で銅を買い持ち(ロング)に、AUD売りUSD買いなら、銅を売り持ち(ショ-ト)にしていることになります。

AUD/USDと銅先物価格

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オ-ストラリアは産油国ではありませんが、原油先物価格とも連動します。

AUD/USDと原油先物価格

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豪ドルの変動をよく中国のニュースの材料と結びつけられますが、正しくは銅価格が下がったので豪ドルも下がった、銅価格が上がったので豪ドルも上がった、というのが正解でしょう。

では、これから銅の先物価格はどう動くのでしょうか?

私fxdondonは、これから世界的に雇用破壊が進み、個人消費も冷え込むものと観ています。ですから、銅価格はまだまだ下がるんじゃないかと思っています。具体的には、自動車生産・販売が底を打ち、回復へ向かう兆しが見えるまで銅価格は強気相場入りできないと思います。

銅は従来のガソリン車やハイブリッド車(HV)にも使用されていますが、電気自動車(EV)の場合、ガソリン車に比べ3~4倍量の銅が必要になります。

<乗用車に使用される銅の量>
従来のガソリン車 ➡ 約20kg (カローラクラス18kg)
ハイブリッド車  ➡ 約40kg (プリウスクラス35kg)
プラグインHV車  ➡  約60kg
電気自動車EV   ➡  約80kg

 

今後も自動車の進化によって、銅需要は増える方向にあると推測できます。